Column
コラム
バリアフリー版制作について
本作の特徴でもある、バリアフリー版の制作に立ち会われた今井監督からコメントをいただきました。
ーーー
映画は、観る人の想像力と対峙するものだと思って作っています。でも、うまくいく時もあれば、そうでないときもあります。それに、受け取り方は観るものに委ねられるものです。自己完結しないからこそ、映画作りは楽しい。いつもそう思っています。
バリアフリーの制作も同じだと思います。ディスクライバー(Describer)と呼ばれる専門家が、字幕や音声ガイドナレーションを制作します。そして映画制作者や当事者を交えてモニター検討会を開き、意見交換を行います。少しでも良いものができることを願って、試行錯誤を重ねていきます。その先は、受け手に委ねられていくのです。
「明日をへぐる」は、誰が観ても優しくなれる映画でありたいと願っています。