Column
コラム
ナレーションについて
本作のナレーションは、俳優の原田美枝子さんです。
原田さんは、作中に出てくる本作と同じ高知県吾北地区を舞台にした映画『絵の中のぼくの村』できびしくも優しい双子のお母さんを演じられています。その優しく芯の強い語り口で、観客を「楮」のある生活に心地よく誘う素晴らしいナレーションです。
さて、バリアフリー版にはもうひとつ重要なナレーションがあります。それは音声ガイドです。どのような声の音声ガイドが作品に寄り添えるのだろう、と考え、もとフジテレビアナウンサーの笠井信輔さんに担当いただきました。
映画がお好きで有名な笠井さんにとって音声ガイドのナレーションは初めての体験とのことで、収録の様子や思いをブログでも紹介してくださいました。
https://ameblo.jp/shinsuke-kasai/entry-12681810371.html
本編のナレーションは女優の原田美枝子さんで
とても温かな語りでした ですから音声ガイドの私が感情込めて頑張ってしまうと、
原田さんのナレーションの邪魔になってしまうんですね私の仕事はあくまでもガイド
笠井TIMES「映画の音声ガイドを担当」
やりながら、そのことに気づかされました
親しみやすくやわらかい語り口で、とても聞きやすい音声ガイドです。無料アプリでどなたでも聞くことができますので、ぜひ劇場で利用してみて下さい。
そして、本作は予告編にも音声ガイドがついています。
こちらは、「みみよみ」所属の全盲のナレーター北村直也さんにお願いしました。
音を聞いて、そのあとに繋げるようにナレーションを載せていったのですが、目の見えるナレーターだと、つい映像に引っ張られてしまい、ワンテンポナレーションを載せるのが遅くなってしまうそうです。
しかし、北村は映像に頼らず耳で音を聞き、合わせていくので、テンポの取り方が抜群だとの評価をいただきました。とても嬉しかったです。
ぜひ本作の3種類のナレーションにも注目してみてください。