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【書き起こしあり】「安倍総理と障害者との集い」レポート

5月21日「安倍総理と障害者との集い」
”2020年東京オリンピックパラリンピックに向けた障害者の文化芸術活動を推進する全国ネットワーク”の一員として、これまでバリアフリー映画・演劇を推進してきた方々と共に、弊社代表の山上が参加しました。

バリアフリー映画・演劇の展示スペースでは、今年2月に上演されたバリアフリー演劇『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』の映像をご覧いただき、安倍総理、菅官房長官はじめ、多くの議員の方々にUDCastを体験いただきました。

安倍総理にご説明している様子が政府インターネットテレビで配信されています。
しかし、このニュース映像には字幕がありません。
聴こえない、聴こえづらい皆さんにもぜひ見ていただきたい内容なので今回、一部分ではありますが、書き起こしをいたしました。

 

政府インターネットテレビ
https://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg18965.html
映像の5:53あたりから10:41の内容です。

大河内直之(特定非営利活動法人 バリアフリー映画研究会)
「バリアフリー映画、それからバリアフリーの演劇を展示しているコーナーでございます。私、バリアフリー映画研究会というところで仕事をしております大河内と申します。見えない人に画面を説明するための音声解説と、それから、耳が聴こえない人に向けて誰が今しゃべっているか字幕で説明するという手法を使って、もともと製作段階から映画をバリアフリー化をするという手法からはじまっていて、今それが演劇に広がってきていてですね、一般の人がどこでも楽しめるようにする、というところが我々の活動のひとつ、でございます。演劇の手話の監修をしてくれた廣川からも一言話を伺いましょう」

廣川麻子(特定非営利活動法人 シアター・アクセシビリティ・ネットワーク
「(手話を読み取る通訳の声)シアター・アクセシビリティ・ネットワークの廣川と申します。舞台手話通訳は、一般の通訳とは違いまして演劇の中に入って、そこの場面に合わせて立って手話をしております。そういうやり方をしております。で、字幕も聴こえない人だけでなくて、聴こえる方々にも楽しめるように、全体の舞台に合わせて作っております。そちらの映像と写真がここにあります」
(背後のパネルを示す)
「上のほうにありますのが…一番上のところに、洗濯物を投げているんですけれども、手話通訳者も一緒になって洗濯物を投げた、という場面です」

安倍総理
「この舞台の中で一緒に?」

大河内
「そうです。役者さんと手話通訳が一緒に絡んで…」

安倍総理
「ああ、一緒にですか。それは、新しいですね。ああそうですか」

廣川
「(手話を読み取る通訳の声)稽古も最初から一緒にやって、通訳も中に入って演出し、役者・通訳者みんなと相談しながら舞台をつくっていきました」

安倍総理
「たくさんお客さんも来られて?」

廣川
「(手話を読み取る通訳の声)満席でした。追加公演もやったくらいです」

安倍総理
「へえ~そうですか」

廣川
「(手話を読み取る通訳の声)今度の日曜日、愛知県の知立市でやることになっています」

安倍総理
「そのための台本もつくらないといけないですね」

廣川
「(手話を読み取る通訳の声)そうですね」

江原早哉香(東京演劇集団風
「東京でやった…はじめての試みだったんですけど、すごくたくさんの、地方から来られる方もいらっしゃれば、はじめて舞台芸術に触れたという方もいらっしゃったので、ぜひこれからは全国に、バリアフリー映画とか演劇というものをもっていければと思っています」

安倍総理
「そうですね。手話だと手話ダンスとか、いろいろありますよね。うちの妻がよく参加しています」

スタッフ
「ありがとうございます。じゃあ次お願いします」

安倍総理
「じゃあ どうも 頑張ってください」

大河内
「ありがとうございました。
よろしかったらバリアフリー映画と演劇をまとめたDVDです。(渡す)みていただいて、もしよろしければ…」

安倍総理
「どうもありがとうございます」

久保厚子会長(2020年東京オリンピックパラリンピックに向けた障害者の文化芸術活動を推進する全国ネットワーク)
「バリアフリー映画の制作を研究していただいている山上さんです」

華頂尚隆(一般社団法人 日本映画製作者連盟
「聴覚障害者のみなさんのための、字幕表示用の特別な…画面の中に字幕が…(UDCastを搭載したメガネ型端末を渡す)」

安倍総理
「あ、(字幕が)出た」

華頂
「このようにして、ご覧いただいています」

山上庄子(Palabra株式会社)
「メガネから字幕をご覧いただいたり、イヤホンから音声ガイドを聞いていただく映画鑑賞システムで、今最新のものになります。映画館の中でWiFiやインターネットにつながなくてもすむように、音声で同期する仕組みになっております。このことによって、映画館の中で視覚障害・聴覚障害の方も含めてみなさん同じ場で同じスクリーンを見ながら、必要なものを必要な方が目で見たり耳で聞いたりしながら、一緒に映画鑑賞ができるという仕組みになります」

安倍総理
「ああ、なるほど」

久保会長
「うしろにおられるのが、映画のバリアフリー化を推進しておられる日本映画製作者連盟の事務局長の華頂さまです」

華頂
「この日本のベンチャー企業が開発した新システムによって、障害のある方の映画の鑑賞環境が劇的に改善しております」

安倍総理
「ああ。そうですね」

華頂
「引き続き、映画界全体でバリアフリー映画推進していきたいと思います」

安倍総理
「そういう、今までハイテクを必ずしも活用してなかったところが、あるんでね」

華頂
「そうなんです。映画がデジタルになったんで、これができるようになりました」

安倍総理
「ああ、そうですか」

華頂
「フィルムの時代は、なかなか難しかったんです」

安倍総理
「ああ、それはそうですね。これはどんどんどんどん、バリアフリーが進んでいきますね」
~10:41

 

以上です。書き起こしではありますが、和やかな雰囲気がイメージいただければ幸いです。

Palabraは今後も皆さまとともに文化芸術のバリアフリー化を推進していきます!

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