Works 実績

Palabra株式会社の映像のバリアフリー化の流れはこちらをご覧ください。

日本映画

○字幕・音声ガイド制作+UDCast対応
日日是好日・万引き家族・愛がなんだ・劇場版『若おかみは小学生!』・カメラを止めるな!・この世界の片隅に ほか

○制作:音声ガイド
名探偵ピカチュウ・名探偵コナン 紺青の拳・劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-・銀魂2 掟は破るためにこそある・HiGH&LOW THE MOVIE 2・3 ほか

○制作:字幕
ぼけますから、よろしくお願いします。・さとにきたらええやん・聲の形 ほか

UDCast対応
キングダム・翔んで埼玉・こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話 ほか

○ディスク用
君の名は。(音声ガイド)、ペンギン・ハイウェイ(音声ガイド)、50回目のファーストキス(字幕)、レインツリーの国(特典映像:字幕&音声ガイド)ほか

○非劇場上映用 字幕・音声ガイド制作

外国語映画

○バリアフリー字幕制作
幸せのありか・きらめく拍手の音・ヴァンサンへの手紙 ほか

○音声ガイド制作
パワーレンジャー・シンプルシモン・奇跡のひと マリーとマルグリット・すれ違いのダイアリーズ(字幕読み上げヴォイスオーバーも制作) ほか

配信・テレビ

サイレントラジオ(字幕)

世界は今 -JETRO Global Eye(字幕・音声ガイド)

福岡恋愛白書11・13(字幕・音声ガイド)

ほか

演劇

東京演劇集団風「ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち」(字幕・音声ガイド・舞台説明の文字通訳)

『光の音 影の音 耳だけで聞くものなのか』(音声ガイド)

イベント

ブラインドサッカー ワールドグランプリ実況配信

びわこアメニティーバリアフリー映画祭

国立映画アーカイブ バリアフリー上映

横浜能楽堂 バリアフリー能

など

施設

○館内放送の字幕&手話映像/展示映像、ショーの字幕
美ら海水族館

○館内説明の手話映像
アクアワールド大洗水族館

○館内音声の多言語化
敦賀赤レンガ ジオラマ館・山梨県立リニア見学センター

映画製作者 コメント

2019年1月公開映画『夜明け(英題:His Lost Name)』広瀬奈々子監督

文字通り「名前」が物語の鍵を握っているのですが、バリアフリー音声ガイドと字幕制作の過程では、何度も名前に関する問題が物議を醸しました。

主人公シンイチの下心と決意のタイミング。さらに、そもそも名前とは何か?どれだけ実体を伴うものなのか?というところにまで議論が及び、作品に対する解釈の幅を広げる濃密な時間になりました。一年半掛けて脚本に向かってきましたが、ここまで突き詰めて考えさせられたのは初めてのことです。

普段いかに自分が視覚と聴覚によって錯覚させられ、想像することをおろそかにしていたか。また視覚的聴覚的な効果で誤魔化し、何かを伝えた気になっていたか。目には見えないもの、耳では聞こえないものにこそ本質があるのだと気づかせていただきました。

映画は作り手の意図を超えて、観た人の解釈と想像力によってより豊かに波紋を広げていくものだと思います。『夜明け』は言葉の少ない映画です。その分、行動の真意を探る余白がたくさんあります。シンイチは何者なのか。彼の名前を周囲はどう受け止めるか。そしてシンイチはどう自立へ向かうのか。ぜひ「名前」に注目して、作品を楽しんでいただけると嬉しいです。

想像の原石を一緒に磨いてくださったモニターの皆様、Palabraのスタッフの皆様に心から感謝申し上げます。

2018年6月公開『万引き家族』田口聖プロデューサー

映画「万引き家族」の日本語字幕および音声ガイドの制作作業に参加しました。

是枝監督作品は「そして父になる」以降、毎作品、バリアフリー版を制作して頂いており、私は今作で三度目の参加になります。

毎回、どうすれば監督が思い描いた世界観を伝えることが出来るのか?ガイドが足りてなかったり、余計な情報を盛り込んでしまってないか?などと考えながら作業を見守っております。

具体的には原稿のチェック、モニター会での意見交換、音声ガイドの録音などの作業の中で、制作スタッフの方々の質問に答えたり、監督への確認をしたりしております。

この作品はカンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを受賞しました。

監督は「あと20年ぐらいは作り続けられる勇気をもらったと思います」とコメントしており、今後も皆さんに映画を届けられたらと思います。宜しくお願いいたします。

2018年5月公開『海を駆ける』深田晃司監督

バリアフリー音声ガイドと字幕の制作に監督という立場で参加させて頂き、『海を駆ける』という作品を再発見していくような新鮮な体験を味わえました。

今回、パラブラさんで作ってくれた字幕と音声を、モニターの皆さんと一緒に体験し、意見を交換し修正していく作業をしながら、ふと「自分は今、なんて贅沢な時間を過ごしているのだろう」と思いました。

観客と一緒に映画の見え方を探っていくようなことは普通はなかなか出来ません。
一方で、これまで自分の映画はまだまだ届けるべきところに届けられていなかったんだなと痛切に実感しました。
今回の体験を機に、今後自分の過去の作品も未来の作品も、ぜひバリアフリー化ができるようにしていきたいし、そのために自分で何ができるかを考えていこうと思いました。

映画を作るときはいつも、どれだけ観て下さる方の中で想像力が広がるか、それを一番気にかけて作っています。
今回のバリアフリー版においてもまた、鑑賞して下さる皆さんの中でいろいろな景色が広がることを期待してます。
映画『海を駆ける』、ぜひ楽しんで下さい。

2018年1月公開 映画『ミッドナイト・バス』竹下昌男監督

「映画のバリアフリー上映って何ですか?」
まだ世の中にはそういう人が少なくない気がする。

実際身近で「それって、劇場に車いす対応のスロープがあるとかじゃないの?」と言った友人がいた。

それでも最近は「音声ガイド対応」とか、邦画なのに「日本語字幕付」とか目にする機会もだいぶ増えたし、映画の音声ガイド制作をモチーフにした映画も公開されたりして、そのうち「バリアフリー上映」と聞けば、誰でも大方想像できるだろう。

じゃあ、映画のバリアフリー版制作事情はどうかといえば、試行錯誤を繰り返しながら発展途上にある、というのが実際に音声ガイド・字幕制作に関わらせていただいた率直な感想である。

予算上の問題から、思うように時間を費やせないというストレスもあり、映画本来の表現を言葉でどう伝え直すのか、そこにルールは存在しないので、当然せめぎ合いになり、戸惑う。

そもそも映画は、どんな画か、何の音か、解説はしない。しかしバリアフリー制作では、その場面をいちいち「言葉」でどう表現するか考えるのだが、主観より客観、状況より情報を求められたりして、視聴覚障害のある観客は健常者とは違うのだと改めて実感することになる。

つまり「バリアフリー版」とは、通常のオリジナルとは別の一本の「作品」として作られている、ということだ。

そして、バリアフリーはこうあるべきというお手本がないのだから、これからもできるだけ、試行錯誤につき合ってみようと思う。

2017年9月公開ドキュメンタリー映画『禅と骨』中村高寛監督

私の映画『禅と骨』のバリアフリー版ができた。

主人公のハチャメチャな禅僧ヘンリ・ミトワさんの半生ならぬ、全人生とその家族が歩んだ100年をまるごと2時間7分に凝縮した映画で、自作ながら情報量がとても多い。

果たして、バリアフリー版が作れるのだろうか?

私の不安は、最初に作っていただいた試写版で、すぐに解消された。

それどころか「モニター検討会」に参加すると、実に細部の表現にまで話し合っていき、

監督である私が気が付かなかった指摘までされるほど!

完成したバリアフリー版は、通常版とは違う新たな魅力を放っている。

是非とも、この機会に多くの人たちに観てもらいたい。

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